関係代名詞は英語の文法において非常に重要な要素です。これをマスターすることで、より複雑で洗練された文を作ることができるようになります。しかし、関係代名詞の使い方は日本語と英語で大きく異なるため、初めは戸惑うことも多いでしょう。この記事では、関係代名詞の基本的な使い方から、応用的な使い方までを詳しく解説します。
関係代名詞とは？
関係代名詞は、二つの文を一つに結びつける役割を果たす言葉です。主に名詞を修飾する際に使われ、その名詞が関係代名詞の後に続く節（関係節）によって説明されます。英語では “who,” “whom,” “whose,” “which,” “that” などが関係代名詞として使われます。
例を挙げると：
– The book that I read was fascinating.（私が読んだ本はとても面白かった）
– The person who called you is my friend.（君に電話した人は私の友人です）
関係代名詞の種類と使い方
主格の関係代名詞
主格の関係代名詞は、関係節の主語として使われます。”who” と “which” が一般的です。”who” は人に対して使い、”which” は物や動物に対して使います。
例：
– The teacher who teaches English is very kind.（英語を教える先生はとても親切です）
– The car which was parked here is gone.（ここに駐車されていた車がなくなりました）
目的格の関係代名詞
目的格の関係代名詞は、関係節の目的語として使われます。”whom” と “which” が一般的ですが、日常会話では “who” を使うことも多いです。
例：
– The man whom you met yesterday is my uncle.（昨日君が会った男性は私のおじです）
– The book which I borrowed from the library is interesting.（私が図書館から借りた本は面白いです）
所有格の関係代名詞
所有格の関係代名詞は、所有を表す際に使われます。”whose” が一般的です。
例：
– The girl whose brother is a doctor is my friend.（兄が医者である少女は私の友人です）
– The house whose roof is red is mine.（屋根が赤い家は私のものです）
制限用法と非制限用法
関係代名詞には、制限用法と非制限用法という二つの使い方があります。
制限用法
制限用法では、関係節が先行詞（修飾される名詞）を特定するために使われます。つまり、その関係節がなければ文の意味が曖昧になります。
例：
– The students who study hard will succeed.（一生懸命勉強する学生は成功するでしょう）
– The cat which is sleeping on the sofa is mine.（ソファで寝ている猫は私のものです）
非制限用法
非制限用法では、関係節が先行詞に追加の情報を提供しますが、その情報がなくても文の意味は変わりません。非制限用法の関係節は、通常カンマで囲まれます。
例：
– My father, who is a doctor, works at a hospital.（私の父は医者で、病院で働いています）
– The book, which I bought yesterday, is very interesting.（昨日買った本はとても面白いです）
関係代名詞 “that” の使い方
“that” は、人にも物にも使える万能な関係代名詞です。制限用法でよく使われますが、非制限用法では使えません。
例：
– The movie that we watched last night was amazing.（昨夜見た映画は素晴らしかった）
– The dog that barks loudly is annoying.（大声で吠える犬は迷惑です）
“that” を使うべき場合
1. 先行詞が人と物の両方を含む場合
– The boy and his dog that were playing in the park were happy.（公園で遊んでいた少年と彼の犬は楽しそうでした）
2. 先行詞が “all,” “everything,” “something,” “anything,” “nothing” などの場合
– Everything that he says is true.（彼が言うことはすべて本当です）
3. 先行詞が最上級や “the only,” “the first,” “the last” などの場合
– This is the best book that I have ever read.（これまで読んだ中で最高の本です）
関係代名詞の省略
関係代名詞は、場合によっては省略することもできます。特に、目的格の関係代名詞は省略されることが多いです。
例：
– The book (which) I borrowed from the library is interesting.（私が図書館から借りた本は面白いです）
– The person (whom) you are looking for is not here.（君が探している人はここにいません）
主格の関係代名詞は省略できませんので注意が必要です。
関係副詞
関係代名詞と似た役割を果たす関係副詞もあります。”when,” “where,” “why” などがこれに該当します。
例：
– The day when we met will never be forgotten.（私たちが出会った日を忘れることはありません）
– The place where I was born is beautiful.（私が生まれた場所は美しいです）
– The reason why he left is unknown.（彼が去った理由はわかりません）
関係副詞の使い分け
1. “when” は時間を表す先行詞に使います。
– I remember the time when we first met.（私たちが初めて会った時を覚えています）
2. “where” は場所を表す先行詞に使います。
– This is the house where I grew up.（ここは私が育った家です）
3. “why” は理由を表す先行詞に使います。
– The reason why she is late is traffic.（彼女が遅れた理由は交通渋滞です）
関係代名詞の練習問題
関係代名詞を理解するためには、実際に使ってみることが大切です。以下にいくつかの練習問題を用意しました。
1. Fill in the blank with the correct relative pronoun:
– The person _______ you are talking to is my brother.
– The book _______ is on the table is mine.
– The car _______ color is red belongs to me.
2. Combine the sentences using a relative pronoun:
– I have a friend. He lives in New York.
– This is the restaurant. We had dinner here.
– She bought a dress. The dress is beautiful.
答え：
1.
– whom
– that / which
– whose
2.
– I have a friend who lives in New York.
– This is the restaurant where we had dinner.
– She bought a dress that is beautiful.
まとめ
関係代名詞は英語の文法において不可欠な要素です。正しく使うことで、文の意味を明確にし、より具体的な情報を伝えることができます。最初は難しいかもしれませんが、練習を重ねることで徐々に慣れてくるでしょう。このガイドを参考にして、関係代名詞の使い方をマスターしてください。
